捜査1課の事件簿：殺人犯捜査13係、初めての事件 「素人集団」の挑戦 | 毎日新聞

元警視庁捜査1課理事官の副島雅彦氏。後ろは警視庁本部＝東京都千代田区で2023年10月31日、三浦研吾撮影 首都・東京で殺人や強盗などの凶悪事件と向き合う警視庁捜査1課。テレビドラマのモデルになることも多い花形部署に通算約16年間在籍し、ナンバー2の理事官で2020年に退職した副島雅彦氏（63）が、刑事時代を振り返る手記を毎日新聞に寄せた。捜査員の思いを多くの人に知ってもらうことが、今後の事件解決にもつながると考えたという。初回は、初めて捜査1課の刑事として関わった事件。難航する捜査に投入された「素人集団」が解決に導いた。 関連記事・警視庁の事件性見極め「専門チーム」 不明者から特異事案を分析 SMクラブ経営者・店長殺害事件 異例の「併任」係誕生 1995年末から、東京都内のSMクラブの経営者の男性（当時32歳）と店長の男性（当時33歳）が行方不明になっていた。警視庁捜査1課は、事件性があ

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95年末からSMクラブ経営者と店長が行方不明になっていた。警視庁捜査1課は事件性があると捜査を始めた。私は蒲田署刑事課在籍のまま警視庁捜査1課併任を命じられた。仕事ができなければ署に戻される曖昧な立場だ