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自分より周りを変える方が豊か 白石正明さんと迫るケアの核心/下 | 毎日新聞
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自分より周りを変える方が豊か 白石正明さんと迫るケアの核心/下 | 毎日新聞
「ケア」っていったい何ですか――。医学書院の編集者、白石正明さん(66)によると、それは論理的に説明... 「ケア」っていったい何ですか――。医学書院の編集者、白石正明さん(66)によると、それは論理的に説明できなくて、特徴的な具体例も挙げられないもので、その上、多孔的で、ブリコラージュだという(インタビュー前編)。後編では、白石さんが「ケア」の核心と考えているものに、さらに迫ってみたい。キーワードは「二項対立」。そして「対人関係」あるいは「集団」だ。【オピニオン編集部/小国綾子】 「二項対立ってちんけ」 白石さんの過去のインタビューや文章を読んでいると「二項対立」という言葉がたくさん出てくる。例えば、彼が医学書院で創刊した雑誌「精神看護」3月号では、シリーズ「ケアをひらく」(ケアひら)全43冊について、白石さんが主観で解説しているのだが、そこから拾い上げるだけでもこんな具合だ。 <二項対立、AかBかしかないという問題設定をどう崩すかというテーマが僕の中にあった> <二項対立という言語の枠組みの