中国「台湾独立に未来ない」 頼氏に反発 米国は慎重に関係強化 | 毎日新聞

頼清徳氏が台湾総統に就任し、台湾海峡を巡る情勢は新たな局面を迎えた。頼氏は20日の就任演説で中台関係の現状維持を通じて、台湾の発展や地域の平和を追求すると強調した。 中国の習近平指導部は、頼清徳新総統を「台湾独立分子」とみなし、対話を拒否する姿勢を崩していない。中国外務省の汪文斌副報道局長は20日、頼氏が総統就任の演説で「台湾と中国は互いに隷属しない」などと述べたことに対し、「台湾独立に未来はない。どのような名目や旗印を掲げようとも、台湾の分離・独立はすべて失敗する運命にある」と反発した。 習指導部は、蔡英文政権発足以降、硬軟織り交ぜ与党・民進党への圧力を強めてきた。国際社会で孤立させるための切り崩し外交を展開し、台湾と外交関係のある国を22カ国から12カ国まで減少させた。 2022年8月のペロシ米下院議長（当時）の訪台では、周辺海域に弾道ミサイルを撃ち込む大規模な軍事演習を実施。中国軍機