印パ係争地で銃撃、観光客ら26人死亡 テロ事件として捜査 | 毎日新聞

インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側支配地域で22日、武装集団による銃撃があり、観光客を含む少なくとも26人が死亡し、数十人が負傷した。インドメディアによると、当局はテロ事件とみて捜査を始めており、「近年最悪のテロ攻撃」と報じている。 報道によると、事件のあったジャム・カシミールのパハルガムは、渓谷や山に囲まれた風光明媚（めいび）な観光地で、事件当時は約40人の観光客らが現場にいたとされる。 インドのモディ首相は事件後、X（ツイッター）でテロ攻撃を非難し、「この残虐な行為の犯人は必ず法の下で裁かれる」と投稿した。 カシミール地方を巡っては、インド政府が2019年、イスラム教徒が多数を占める州の自治権を撤廃して政府の直轄地とした。しかし、長年にわたってインドからの独立やパキスタンへの編入を求めてきた武装勢力とインド当局との衝突が繰り返されてきた。【ニューデリー松本紫帆】