なぜHIVの暴露前予防薬は認可されないのか 二つの厚生局の相反する対応 | 実践！感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭 | 毎日新聞「医療プレミア」

「HIV/エイズメディアセミナー」のパネルディスカッションに出席したHIV当事者団体のメンバーら＝東京都千代田区で2023年10月5日、金秀蓮撮影 世界では標準的な予防法となっているエムポックスのワクチンが日本では承認されず、輸入さえできないのはおかしいという問題を過去のコラム「エムポックスワクチン、厚生労働省はなぜ日本製に固執するのか」で提起しました。米国では承認されたのに日本ではまだ使用できる見込みが立たないRSウイルスの予防薬や妊娠中に使うワクチンについては「RSウイルスの小児への予防対策、日米間で大きなギャップ」で取り上げました。今回はこれらよりもはるかに深刻な（と私が考える）ヒト免疫不全ウイルス（HIV）予防薬の問題点を指摘したいと思います。 日本では未承認の「予防薬」 過去の連載（例えば「HIV 予防薬を毎日飲む人が知っておくべき『三つの問題点』」など）で何度か取り上げたように

[kechack]

世界では標準的な予防法となっているエムポックスのワクチンが日本では承認されず、輸入さえできない