福岡県大野城市・薬師の森遺跡に東北地方の人々「蝦夷」が作った土器…8～9世紀の捕虜移住を裏付けか（読売新聞オンライン） - Yahoo!ニュース

福岡県大野城市の博物館「大野城心のふるさと館」は18日、同市の薬師の森遺跡で出土した奈良時代末頃の黒色土器が、当時「蝦夷」と呼ばれた東北地方の人々が作ったものと判明したと発表した。8～9世紀に朝廷が軍事活動で捕虜にし、九州各地に移住させたと史書が記す「移配俘囚」の存在を裏付ける資料とみている。 【写真】「鐘崎式土器」九州の縄文社会の変動を物語る…集落の大規模化、中国・四国地方との交流の証し 同館によると、市教育委員会の2011年度の発掘調査で、8世紀後半～8世紀末の遺構から黒色の椀など9点が出土。ろくろを使わず手びねりで形成し、土器をいぶして黒くする技法は当時の九州にはみられず、東北地方独特のものという。土器の粘土の成分は、この遺跡で見つかった地元産の土器と同じだったことから、東北の人がこの地で作ったとみられるという。 同館は、「遺跡は古代山城・大野城跡の麓にあり、周辺は交通の要衝だったこ