Yahoo!ニュース エキスパート オーサー稲葉可奈子さんのコメント - Yahoo!ニュース

補足1973年に女性の中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド」判決が、2022年に米国最高裁で覆され、憲法上の中絶の権利が保障されなくなったことで、アメリカの各州はそれぞれ独自に州法で中絶を禁止できるようになりました。 中絶を禁止するだけではなく、心拍がある場合は、子宮外妊娠で大量出血し母体の命が危険な場合なども手術をすることができない、という極端な判断がなされることもあり、女性が亡くなるケースが実際にあり、権力に屈せずそれを報じたことが評価されたようです。 なんらかの事情がある時に中絶という選択ができることは、SRHR（性と生殖についての健康と権利）という基本的人権に反します。 米国だけでなく、SRHRが尊重されていない事例はまだまだ見受けられます。法律やルールが必ず正しいとは限らないため、権力に屈せずメディアが指摘をする意義は大きいと思います。