独学者とトンデモ説の親和性、または権威主義的性格について - 遠方からの手紙：楽天ブログ

2009.10.25 独学者とトンデモ説の親和性、または権威主義的性格について (1) カテゴリ：ネット論 以前、サルトルの 『嘔吐』 に出てくる 「独学者」 なる人物にふれて、「サルトルの 『嘔吐』 をちらちらと読み返してみた」 なる雑文を書いたことがある。そこで引用した 『嘔吐』 の箇所をもう一度ひいてみる。なお、引用文中の 「彼」 とは、この 「独学者」 を指している。 彼は目で私に問いかける。私はうなづいて賛意を評するのだが、彼がいくらか失望したということ、彼が欲したのは、もっと熱狂的な賛同だったということを感じる。私に何ができようか。彼が私に言ったことのすべての中に、人からの借り物や引用をふと認めたとしても、それは私が悪いのだろうか。 言葉を質問形にするのは癖なのである。じっさいには断定を下しているのだ。優しさと臆病の漆は剥げ落ちた。彼がいつもの独学者であるとは思われない。彼の顔

[arkanal2]

しかし権威主義的性格の権威に対する戦いは、本質的に一種のいどみに過ぎない。それは権威と戦うことによって、かれ自身を肯定し、かれ自身の無力感を克服しようとしている。そして他面では意識的であれ、無意識的で

[anomy]

↓doramaoさん同意です。

[doramao]

今更だけど、自分にかなり当てはまってるなブクマ。

[dolphincocoa]

“「独学者」 の多くが……世間の 「常識」 から離れた説に引き付けられがちなのは…… 「知らない」 ということを知るための努力を不要にしてくれる……世間の人々より上にいるかのごとき勘違い……自尊心の満足”

[Nean]

まったくもって。

[Miki-Tea]

基本線として、勉強自体がわりと孤独なものなので、「頑張っている自分すごい！」となりがちな気がする。だから心をリラックスさせる方法って、けっこう重要でないかなと。

[contractio]

独学、危険です。／独学者が独学者っぽいことには何の不思議も無いが、アカデミシャンなのに独学者っぽい という人が少なくないのはどういうわけなのであろうか。

[kairusyu]

少々難しい方程式～のところはイマイチだと思うが、極端な例ということか。ほかは、なかなか味のあること云ってると思った。

[onkimo]

腑に落ちた。温暖化懐疑論を語る人たちには気象学や地球科学を学んでいない独学者が多い。

[Nagise]

既成の世界へのルサンチマンなのかもしれない

[NATROM]

あの人やその人やこの人のことだろうなと思った。「独学者」は専門を持たず、よって多方面に「独創的」 な研究を展開するのも特徴だと思う。

[zevon]

船井幸雄信者とかにも多いよね。

[buryoffence]

この傾向はネットが助長しているかもね。確かに本やネットを自尊心を高めるツールとして使うのは困ったものだ。なにか解決すべき難題を心に秘めて学問すべきだな。

[amamako]

あれ、サルトルの『嘔吐』ってそんなつまらない結論しか導き出せない話だっけ……？ちょっともう一度読んでみるか。

[sfken]

言っていることは分かるが、この人自身がものすごい断定的だな。

[kodaif]

"知るための努力を不要にしてくれるだけでなく、自分が世間の常識を超越しており、したがって世間の人々より上にいるかのごとき勘違いによって、自尊心の満足にも役立つという非常に便利なツールでもある。"

[blackrook368]

こういう人と話したいときどのような態度で臨んだらいいのだろう。批判するのは簡単なのだけど、オカルトだと実は聞いてみたいことが山ほどある。でも、失敗しちゃった。彼らに権威主義的思想があるのには同意。

[buhikun]

「自由からの逃走」＠エーリッヒ・フロム。未読orz

[PledgeCrew]

「心に青雲」の人などはまさにこの典型 http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou ほかにも「権威主義的性格」を隠し持った人っておりますな。「一匹狼」だの「反逆者」だのを気取った人間というのはたいていそうです