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元ヤクザなら1週間の路上生活も仕方ないのか 目の前の貧困を無視するお役所仕事
ある日突然獄中から届いた一通の手紙 クロダさんから初めて手紙をもらったのはおよそ半年前。2011年9月... ある日突然獄中から届いた一通の手紙 クロダさんから初めて手紙をもらったのはおよそ半年前。2011年9月のことだった。 彼はその時、日本の北端近くにある刑務所に入っていた。罪状は、覚せい剤の所持および使用。元暴力団員で前科もたくさんあった。彼は当時、出所を控えていたのだが、当然、僕と面識があるわけではなかった。 クロダさんが僕に手紙を送ってきたのには理由があった。同じ罪状で捕まっていた彼の舎弟の元妻が、シャバに出てからの生活に困っていて、たまたま僕が生活保護の申請同行を手伝ったのである。そんな縁もあり、彼女と親交のあったクロダさんは僕に手紙をよこしてきたのだった。 刑務所から手紙をもらったのは初めてだったので、最初は戸惑った。便箋の一枚一枚に検閲済みの証である桜のマークが押されていた。まるで刑事ドラマの世界の話のようで、あまり現実感がなかったのを覚えている。 手紙には、簡潔にこれまでの自分の
2019/10/03 リンク