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本に囲まれる生活は幸せだが、結局は「売れてなんぼ」 斜陽産業といわれる書店業界で働く人の多くは「本... 本に囲まれる生活は幸せだが、結局は「売れてなんぼ」 斜陽産業といわれる書店業界で働く人の多くは「本好き」がその理由だろう。かく言う私もそうであり、さらに独占禁止法の例外規定である再販売価格維持制度により、どこで買っても同じ価格の「本」を少しでも安く購入したいという不純な動機もあった。 実際に書店に立ってみると自分が好きな本など、巨大な本の海の中ではそのほんの一部でしかないことに気付く。殆どの本は何の興味も湧かないものなのだ。それでも本に囲まれ、本を触って一日の大半を過ごすことは気分の良いものである。 しかし書店は営利事業であり、本は商品である。自分の好きな本を並べて悦に入りたければ自らの部屋の本棚ですればよく、書店の本は「売ってなんぼ」「売れてなんぼ」なのである。 棚を背にする書店員と、棚に向かう書店員 書店の最も大事な商売道具は棚である。書店員には2つのタイプがあるという。棚を背にして仕
2022/07/13 リンク