「建白書無視の沖縄差別」 辺野古取り消し訴訟第１回弁論 原告が意見 - 琉球新報デジタル

辺野古承認取り消し訴訟第１回口頭弁論前の集会で、気勢を上げる参加者＝１６日午後、那覇地裁前 仲井真弘多知事が昨年１２月末に行った米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て申請承認の取り消しを求める訴訟の第１回口頭弁論が１６日、那覇地裁（鈴木博裁判長）で開かれた。原告の県民６７５人は承認の取り消しと承認効力の一時執行停止を求めた。県側は訴訟の却下を求めている。 弁論では、安次富浩原告団長が意見陳述に立ち、仲井真知事の承認について、「建白書を無視した安倍政権の沖縄差別に手を差し伸べた」と厳しく批判した。 その上で「ジュゴンやウミガメが泳ぐ大浦湾、色彩豊かなサンゴや豊富な魚介類がいる美ら海を、人殺しを目的とする軍事基地に変貌させてはならない」と承認取り消しを強く求めた。 弁論前に那覇地裁前で開かれた原告側の集会には約２００人が集まり、承認取り消しに向けて気勢を上げた。 【琉球新報電子版】