性別や性的役割分担の記述、全面的に見直した新明解国語辞典

恋愛対象は｢異性｣に限らない 吉村さん 今回はLGBTなど性的少数者やジェンダーなどに関わる項目を全面的に見直しました。結構これが大変でした。かなりの量だったんです。たとえば、よく話題になる「恋愛」の語釈でも「特定の異性」という言葉で述べられていたところを、今回は「特定の相手」に変えました。多様な性の存在は広く認知され、受け入れられる社会になってきていますよね。 吉村さん これは年配の編集委員の先生とかなりやり合いまして、大変時間をかけて議論しました。「先生、今はこうですよ」と伝えると、先生は「そういうのもあるかもしれない。だけど本来の意味での恋愛っていうのは、圧倒的多数が男女だ。異性だ」と。それで頑として譲らないんですよ。 ところが比較的若い編集委員の先生方は、現役で大学で教えていらっしゃることもあり、学生からやはり指摘を受けるそうです。そこから意見が上がり、それを後押しにまた私が繰り返

[hituzinosanpo]

『新明解』は、むかしは女性嫌悪が はげしかった。時代は かわる。かえれば かわる。

[rosechild]

記述主義の話をする時、いつも辞書はどうやって作るかという話をする。実際には「そうやって」作るのは大変なことで他の辞書を編集するケースが多いという。新明解には深く敬意を表したい

[zu2]

“言葉にはその時代背景というのもあるわけですから、意味そのものを変えるわけにはいかない。 ただし、その言葉の元々の意味と、ある時代の評価を切り離して、そのことがはっきり分かるようにするなどの手当てを”

[shoG3]

購入する踏ん切りつかなかったけどこれ読んで購入ボタンを押した

[yarumato]

“「恋愛」の語釈でも「特定の異性」という言葉で述べられていたところを、今回は「特定の相手」に変えました。１４年の三省堂国語辞典では「美人」という言葉をだいぶ用例からなくした。”

[taraxacum_off]

"「辞書からちょっと変えていけたら」"

[kamanobe]

新解さんずっと昔のを使っていたけど新版が出たら買おうかな。

[quick_past]

良い取り組み　支持

[mutevox]

“他にも「賢夫人」など、今の人たちにとって抵抗のある言葉はありますよね。でも言葉にはその時代背景というのもあるわけですから、意味そのものを変えるわけにはいかない。”

[egamiday2009]

“その言葉の元々の意味と、ある時代の評価を切り離して、そのことがはっきり分かるようにする”

[gabill]

“その時代のその言葉であれば、完全に「異性」として読めないといけない。すべてを置き換えればいいわけではありません。” 生きた言葉は意味が変化し、死んだ言葉は冷凍保存される。興味深い。

[mkusunok]

こりゃ買わねば、でも紙は嵩張るからなぁと思っていたところ、物書堂を見たら既に8版が売ってて、しかも発売記念セールやってて、タイムラグなしに電子版が手に入るようになったの、ホントいい時代になったなぁ、と

[makoto15]

あらあら ->「先生、今はこうですよ」と伝えると、先生は「そういうのもあるかもしれない。だけど本来の意味での恋愛っていうのは、圧倒的多数が男女だ。異性だ」と。それで頑として譲らないんですよ。