『なぜガザなのか パレスチナの分断、孤立化、反開発』 | 荒野に向かって、吼えない…

サラ・ロイ著 岡真理 小田切拓 早尾貴紀編訳 『なぜガザなのか パレスチナの分断、孤立化、反開発』 本書は2023年10月のハマースによる越境攻撃とその後のイスラエルによる苛烈な暴力という状況を受けて刊行されたものであるが、これ以前からサラ・ロイの『ガザ地区』The Gaza Strip: The Political Economy of De-Developmentの2016年に刊行された第三版の増補である「序論」と「あとがき」だけでも刊行しようという企画があり、2019年にはロイから書きおろしの論考も受け取っており訳文も2021年にはほぼできあがっていたのだという。編訳者三人の忙しさなどもあり作業が停止していたのだが、このたびようやく刊行されることとなった。 本書は『ホロコーストからガザへ』の続編的なものともなっている。 ホロコーストからガザへ: パレスチナの政治経済学 2009年の

[haruhiwai18]

"「国際社会」がパレスチナへの「人道援助」という形でイスラエルの尻ぬぐいをしたり、あるいはパレスチナの自立のための経済支援という体裁をとりながら実質的にはイスラエルを支援するという形をとる。"　→ブクマ