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浪費の王妃というフランス国内の評価さえも変えてしまった漫画『ベルサイユのばら』。50周年の節目に、池田が描いたマリー・アントワネットを考察する | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
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浪費の王妃というフランス国内の評価さえも変えてしまった漫画『ベルサイユのばら』。50周年の節目に、池田が描いたマリー・アントワネットを考察する | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
フランス人の歴史観にも影響を及ぼした『ベルサイユのばら』 日本における、フランス最後の王妃マリー・... フランス人の歴史観にも影響を及ぼした『ベルサイユのばら』 日本における、フランス最後の王妃マリー・アントワネットへの関心は非常に高い。もはや語るまでもなく、漫画家・池田理代子(以下、池田)が手掛けた少女漫画『ベルサイユのばら』(通称『ベルばら』)の影響がある。 フランス国内では、浪費家であったマリー・アントワネットは、国民を苦しめた浅はかな王妃というレッテルが貼られている。 だが、ユダヤ系オーストリア人のシュテファン・ツヴァイクは伝記小説『マリー・アントワネット』(1932年刊行)の中で、かつての敵国オーストリアから嫁いできた王妃の満たされない結婚生活や、無知で享楽的な面に触れつつも、打倒王政を目指す当時のフランスでは、彼女を必要以上に悪女として仕立てあげたと指摘している。 池田は高校生の時にツヴァイクの小説を読み、一国の女王としての自覚が希薄だったアントワネットが、不幸の中に投げ込まれた