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欠けた月
桐崎 新 いつだったか 私が殺されたのは 思い出せない 何もかも 思い出したくないのかもしれない 幼い... 桐崎 新 いつだったか 私が殺されたのは 思い出せない 何もかも 思い出したくないのかもしれない 幼い頃 人攫(さら)いというのに遭(あ)ってから それから先のことはよく覚えていない 記憶の扉に見えない鍵が掛かっている 子供の甲高(かんだか)い笑い声が響く 淡い虹色の石鹸(シャボン)玉が浮かんでは消えた 命というものは泡沫(うたかた)のように儚い 気づけばあの娘(むすめ)がいた 忌まわしい存在 あの娘(むすめ)さえいなければ 私は 私の生を生きられたはずなのに 無垢で無邪気な笑みが私を責める 私は おまえを愛さないのに 生まれてこなければよかったのに 私は 私の生を呪った なぜ私は女なのだろう 女なんかに生まれるんじゃなかった 生まれてさえこなければ この身を焼くような苦しみもないのに 私は ある日突然殺された それは見知らぬ男だった 見知らぬ男は娘(むすめ)を追っていた あれは逃げ延びた