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南海電鉄サザン「通勤車と指定席連結」先駆者の今
南海電気鉄道は現存する大手私鉄で最も古い鉄道会社として知られる。大阪ミナミの中心地であるなんば駅... 南海電気鉄道は現存する大手私鉄で最も古い鉄道会社として知られる。大阪ミナミの中心地であるなんば駅と関西空港、和歌山市、高野山方面を結ぶ。大黒柱の南海本線はなんば―和歌山市間64.2km。特急「サザン」はその全線を走り抜ける代表選手だ。 関空利用者には空港線に直通する特急「ラピート」が知られ、高野山に向かう特急「こうや」も外国人観光客の利用が目立つ。これらの特急券が必要な列車とは違い、サザンは沿線の「通勤通学の足」としての性格が強い。日中は1時間あたり2往復しており、和歌山市駅発は毎時00分・30分と、わかりやすいダイヤになっている。 一部座席指定の「特急」 サザンは8両編成での運行だが、同じ編成でも前と後ろで「顔」が異なる。和歌山市方の4両は指定席で、なんば方の4両は自由席の一般車両。指定席車両はベテラン車両の「10000系」と比較的新しい「12000系」の2つのタイプがある。10000系