国連事務総長にグテーレス氏 機能不全の国連を立て直すカギは安保理の自覚 | オピニオンの「ビューポイント」

国連は次期国連総長を選任する会合を開き、アントニオ・グテーレス氏を正式に選出した。グテーレス氏はポルトガルの政治家で社会党出身、同国の首相を務め、国連難民高等弁務官を務めた人物である。 国際情勢は混乱の真っ只中である。国連に求められる役割はこれまで以上に重要性を増している。中国の軍拡、北朝鮮の核開発、シリア内戦の混乱、国際テロリストの暗躍、アフリカ諸国の治安悪化など、挙げればきりが無い。その中でここ数年の国連の働きには十分なものではなかったのではないだろうか。常任理事国のロシア・中国の身勝手な言動で国際社会は振り回され続けた。平和な世界を実現するために作られた国連の実態は、第二次世界大戦の「戦勝国クラブ」だと揶揄されているように、その戦勝国とされる中露の暴走で回避されるべき危機を何度も反故されてきた経緯がある。そのタイミングで新たに選任されたグテーレスの手腕に期待がかかる。 グテーレス氏は

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この記事で指摘されているように、シリア内線の解決は喫緊の課題である。難民は、ますます増え、安心して生活できない国民たちが不憫でならない。グテーレス氏