坂口安吾 もう軍備はいらない

原子バクダンの被害写真が流行しているので、私も買った。ひどいと思った。 しかし、戦争なら、どんな武器を用いたって仕様がないじゃないか、なぜヒロシマやナガサキだけがいけないのだ。いけないのは、原子バクダンじゃなくて、戦争なんだ。 東京だってヒドかったね。ショーバイ柄もあったが、空襲のたび、まだ燃えている焼跡を歩きまわるのがあのころの私の日課のようなものであった。公園の大きな空壕の中や、劇場や地下室の中で、何千という人たちが一かたまり折り重なって私の目の前でまだいぶっていたね。 サイパンだのオキナワだのイオー島などで、まるで島の害虫をボクメツするようにして人間が一かたまりに吹きとばされても、それが戦争なんだ。 私もあのころは生きて再び平和の日をむかえる希望の半分を失っていた。日本という国と一しょにオレも亡びることになるだろうとバクゼンと思いふけりながら、終戦ちかいころの焼野原にかこまれた乞食小

[zakinco]

『権力に無抵抗主義の日本人は近づく戦争にも無抵抗で、戦争も一ツの天災だというようにバクゼンと諦めきっているのかも知れない』

[yoko-hirom]

『現在どこかに本当に戦争したがっている総理大臣のような人物がいるとすれば』 今現在は仮定の存在では無い。それを支持する国民も多数。不気味な国になったものだ。それともまだ堕ちきっていないのか。

[yomimonoya]

「いったん戦争になッちまえば、健全なのは小平君ぐらいのもので、人間は地獄の人たちよりもはるかに無感動、無意志の冷血ムザンな虫になるだけのことだ」

[hituzinosanpo]

さかぐち・あんご。おすすめ。"しかし戦争は天災ではないのだから、努力や工夫や良識によってそれを避けることもできるし、非常米のように軍隊をたくわえておく必要が不可欠のものでは決してない。"

[AmahaYui]

つい最近読み流して惚れた。表現云々はおいといて。でも戦争中の体験もあってこれが実際ではなかったのかと。

[arkanal2]

我々の未来が過去の歴史や過去の英雄から抜けだすことはありうるものだ。食うものを食わずにダンビラを買い集めて朝夕せッせととぎすましたり原子バクダンを穴倉にためこむような人々を羨む必要はないじゃないか。何

[khtno73]

「特攻隊に捧ぐ」も読むべし

[Dersu]

「戦争とは人を殺すだけのことでしかないのである。その人殺しは全然ムダで損だらけの手間にすぎない」

[cj3029412]

『文学界』昭27・10 / せやな、ええブログ記事や。(´；ω；｀)

[stonedlove]

「現在どこかに本当に戦争したがっている総理大臣のような人物がいるとすれば、その存在は不気味というような感情を全く通りこしている存在だ。同類の人間だとは思われない。」

[novak777]

“軍備や戦争をすてたって、にわかに一等国にも、二等国にも、三等国にも立身する筈はないけれども、軍備や戦争をすてない国は永久に一等国にも二等国にもなる筈ないさ”初出：「文学界」1952（昭和27）年10月号

[enderuku]

id:oono_n タイトルだけでお腹いっぱい。中身読まずにブコメする。多分筆者は間違っている

[kamezo]

安吾は何冊か読んだけど、これは未読だった。昭27年。

[oono_n]

熟読を！ “現在どこかに本当に戦争したがっている総理大臣のような人物がいるとすれば、その存在は不気味というような感情を全く通りこしている存在だ”

[popoi]

『人に無理強いされた #憲法 だと云うが、拙者は戦争は致しません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ。戦争はキ印かバカがする物にきまっている』　#坂口安吾 #軍事 #戦争

[taizooo]

「人に無理強いされた憲法だと云うが、拙者は戦争はいたしません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ」

[wideangle]

"人に無理強いされた憲法だと云うが、拙者は戦争はいたしません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ。戦争はキ印かバカがするものにきまっているのだ。"

[kkk6]

一気に読んだ