自主避難、東電の１６００万円賠償確定 最高裁で初か：朝日新聞デジタル

東京電力福島第一原発の事故をめぐり、福島県郡山市から自主避難した元会社経営者の男性と妻子が賠償を求めた訴訟で、東電に計約１６００万円の支払いを命じた二審判決が確定した。最高裁第一小法廷（木沢克之裁判長）が１３日付の決定で、男性側と東電側の上告をそれぞれ退けた。 福島原発事故の自主避難者が起こした訴訟で、東電の賠償責任が最高裁で確定するのは初めてとみられる。国の原子力損害賠償紛争審査会が示した指針の賠償額を上回っており、同様の訴訟に影響しそうだ。 一審・京都地裁と二審・大阪高裁の判決によると、男性は２０１１年３月の事故当時、飲食店運営会社を経営していた。自宅がある郡山市に避難指示は出ていなかったが、妊娠中の妻や子らと京都市などに避難。会社の代表は辞めざるを得なくなり、ホテルや賃貸住宅を転々とするうちにうつ病や不眠症になった。東電は１３年、指針に沿って一家に計２９２万円を支払ったが、男性らは「

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