「事件は作られた」「やっぱりか」 都と国控訴、大川原化工機が会見：朝日新聞デジタル

「大川原化工機」（横浜市）への捜査を巡る訴訟で、捜査の違法性を認めた東京地裁判決を不服として東京都と国が東京高裁に控訴したことを受け、同社側は11日、記者会見し、同社側も控訴したと説明した。代理人弁護士は「事件は捜査不足ではなく作られたものだった。今後新たな証拠を提出して立証につくす。控訴審ではより踏み込んだ判決を期待したい」と話した。 同社の大川原正明社長ら3人は2020年3月、軍事転用可能な機器を国の許可を得ずに輸出したとする外為法違反の容疑で逮捕・起訴された。21年7月、輸出規制の要件の一つである殺菌性能を立証できないとして起訴を取り消された。3人のうち、同社の元顧問は勾留中にがんが悪化し、起訴取り消し前に死亡した。 大川原社長「ああ、やっぱりか」 23年12月の地裁判決では、警視庁公安部が同社側から殺菌性能について説明されていたのに、それを確認せずに逮捕したのは違法と認定。地検も同