【いじめの構造】 第2回 いじめの文化差－国際比較からみる相違点と共通点－ - 論文・レポート

要旨： 日本と、アメリカやドイツのいじめの比較研究から、いじめの文化差について、4点をあげた。 (1) 日本では、いじめる者、いじめられる者、傍観者、無関心者の四者でいじめが構成されるという四層構造理論が当てはまりやすいが、欧米では、力の序列であるペッキングオーダー型のいじめが多い。 (2) からかいや悪口がいじめの最多タイプであることは世界共通であるが、日本では無視など人間関係から疎外する関係性攻撃が多く、欧米では直接的な暴力によるいじめが多い。 (3) いじめの発生期は、仲間内の空気を読むようになる小学校高学年からで、空気を読むことが不介入にもつながる。 (4) 自己防衛のスタイルが個人主義的か集団主義的かで、いじめから受けるダメージや、いじめへの反応も異なる。 四層構造とペッキングオーダーの比較 四層構造理論（森田・清永、1986）によれば、いじめの場面は四種類の人間で構成されます。

[njamota]

「日本では無視など人間関係から疎外する関係性攻撃が多く」「自己防衛のスタイルが個人主義的か集団主義的か」社会を成立させる心理が1対1の互恵関係か既存の社会への帰属か。それが陽性感情か陰性感情か。

[KatagiriSo]

日本は４層(いじめる、られる、はやす、無関心)の構造、米独では突っつき順位による一次元的な序列