「若狭まはた」にシソ入り餌 高浜・薬草産地化へ産学官研究：中日新聞Web

薬草を混ぜた餌で特産の若狭まはたを育て、健康や美容に関心がある女性たちに売り込め―。そんな産学官連携の研究が薬草の産地化を目指す高浜町で始まった。使うのは廃棄されるシソの茎など。シソの葉は漢方薬の原料にもなる。地元で養殖しているマハタに与えて味や鮮度に与える影響を調べていく。持続可能で新たな需要を生み出すブランド魚として注目される。 町の薬草産地化に栽培指導員として協力する九州保健福祉大薬学部生薬学講座の渥美聡孝准教授（３９）が発案した。鮮やかな色の血合いと魚臭さの軽減に成功した大分の「かぼすブリ」など果物の先行事例から、同様の成分を含むシソと養殖魚に親和性があるとした。

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（中日）成分分析を担う県立大海洋生物資源学部の細井准教授は「シソには薬効があるので、先行事例のフルーツに比べてにおいや病気への強さなどで魚に与える影響が大きいのではないか」と期待を寄せる。