冷え込む日中関係、それでも冷めない留学熱 受験競争から逃れて日本に？：中日新聞Web

日中平和友好条約の発効から23日で45年。国同士の関係が冷え込む中でも、中国での日本留学熱は冷めていない。日本留学希望者を対象にした学校が人気となり、生徒らは日本人との交流に期待する。一方で、中国で過熱する受験競争から逃れるため、コストが安い日本を留学先に選ぶ富裕層も増えている。 （上海で、白山泉、写真も） 上海市郊外にある全寮制の信男（しんなん）教育学園浦東校では、日本人教諭が日本語を使い、日本の高校の教科書を使って数学を教えていた。ほとんどの生徒は入学前に日本語を学習したことがなく、通訳が内容を説明する。約20人の教室に通訳1人が付き、学費は年間12万8千元（約260万円）。 同校は「2＋1・5」と呼ぶシステムを考案。2学年で計124人の生徒らは同校で高校の2年間を履修した後、9月に日本の高校2年生に転入する。最終的に、転入した高校の指定校推薦や帰国生枠などを通じて日本での大学入学を目