【石川】仮設事業所 開設を支援 珠洲商議所・刀祢会頭 経済復興へ 復旧遅れれば「人口流出が心配」：北陸中日新聞Web

能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市では、地震から３カ月以上たった今もほぼ全域で断水が続き、地域の経済活動どころか日常生活さえも困難な状況となっている。珠洲商工会議所の刀祢秀一会頭（７２）は事態の長期化による人口流出への懸念を抱く一方、会員企業の事業再開への道筋を切り開こうと、仮設の事業所設置などの支援に注力する考えを示した。 （聞き手・中平雄大） 約５４０事業所のうち３月の時点で事業を再開したのは２割ほど。約半分は珠洲市を離れている。３５％の会員とはまだ連絡が取れていない。住所が分からず、人づてに携帯電話の番号を聞くなどして連絡を試みている。「珠洲に戻って仕事をしたい」と希望する人は多いが、家も職場もなくなって「何も考えられない」という人もいる。全体の３％に当たる１８社（４月１３日時点）が廃業を決めた。 人口の流出が心配だ。がれきの山を撤去するのに３年はかかる。それまでの間に避難