Aozora Bunko Criticism

青空文庫はしょぼい、という話を書いた。その後、これって不当な言いぐさかな、と思ったり、いや不当じゃないぞ、と思ったり、いろいろ考えてみた。でもって、いま時点での考え。やっぱりしょぼいというのは正当だと思う。そのしょぼさの原因は、あそこに書いた、単純に時代的に古いものばっかという以外に、少なくとも 2 つあって、一つは、青空文庫自身がまだ充分に考えていないところがあるという点で、そしてもう一つは、いまの日本の文化状況（わおぅ、大きく出やがったな）という点だ。 1. なにができるのか。 註記: この部分は、青空文庫が使用条件を整理してくれたおかげであてはまらない部分が多くなっていて、いまでは歴史的な意義のほうが強いことには留意してほしい。 青空文庫が、新潮社とちょっとトラブった一件がある。新潮社が、夏目漱石のテキストデータを提供してくれて、それを青空文庫で公開したんだって。そうしたら別の出版社

[kuro_66]

"・日本の古いものは、ことばがちがうのでそのまま読めないこと　・日本の当時の気分を描いたようなものはあっても、いまに至るものの考え方を決定的に変えたと思えるものがないこと "

[sentoh]

"いま、ふつうの英語圏の人間なら、18 世紀のアダム・スミスの文章をそのまままともに読める。ところがおれたちポンニチはだねえ、18 世紀の文章はおろか、19世紀の文章だってまともには読めないのよ。"

[whalebone]

寺田寅彦はどうだろう？

[shinichiroinaba]

この辺も思い出している。「ぼくたちの文化的な根っこということについて」

[ch1248]

紹介してくれたid:kmaebashi氏に感謝。2に関しては確かにローカル文化ではあるとは思うが、吉田松陰、福沢諭吉、道元辺りは色んなところに影響を与えているとは思う。（それぞれ影響の方向性は違うけど）

[tradorok]

「青空文庫てか、日本しょぼいですよね」というような

[mhrs]

青空文庫批判「(1999.04.15)」

[funaki_naoto]

「結局は、ぼくたちの文化がやっぱりローカル文化だ、ということでもある。シナ文化のローカル文化だったり、欧州文化のローカル文化だったり」「でも、そこを無視して話は進まない」

[tinuyama]

引用「ところがおれたちポンニチはだねえ、18 世紀の文章はおろか、19世紀の文章だってまともには読めないのよ。電子化されてるとかいう以前の段階で、文化の伝搬が決定的にとぎれちゃってるのだ」

[inflorescencia]

「見せるけど使うなよ、というライセンスとか、見せるし使ってもいいけど金儲けしたら上前はねるぞ、というのだってあるし。青空文庫のテキストは、その大事なことがぜんぜん考えられていないのだ。」

[kuenishi]

ポンニチは自分のモノはあんまりないけど、取り込むのが上手ってことでFA?