成功の再配分──出版社が果たしてきた役割と隣接権、電子書籍

「中二病と音楽産業」で始まった作家・堀田純司さんの連載2回目は再び出版社の著作隣接権関連をめぐって。前回の「出版社の著作隣接権は誰得なのか」から一歩進み、こうした議論が起こるに至った背景を出発点に、出版社が担ってきた「成功の再配分」という機能は電子の時代に失われるのではないかとみる。（編集部） 出版社にも著作権に準ずる権利を与えようという論議が、報道されたり、あるいは出版社の「中の人」を通じて言及されたりして、しばしばネットの海をにぎわせます。私もまた、4月にこの件について原稿を書き「出版サービスを提供した側の権利を確立することは、誰にも得をもたらさない」と自分の考えを述べました。 結局のところ、そうした“市場原理主義的”な土俵に乗るのであれば、日本の出版社は外資にかなわなくなるのではないか、と感じるためです。 この原稿は多くの方にお読みいただいてありがたかったのですが、一方で反省したのは

[asakura-t]

「成功の再分配」は難しいよね／僕は既存の（普通に考える）「電子書籍」にはあまり期待してない。かわりに「電子書籍」と思われてないトコがいいと思ってて、そこを開拓するのに出版社に一定の権利（お金）を渡すの

[THE_BELKAN_WAR]

要するに利益確保、既得権益がほしいじゃないの？本音では。

[kaorun]

おっしゃることはわかるけど、それ以前に出版社が電子書籍を売るための努力をしているように感じられないことが多い。例えば、なぜReader Storeには出版社やシリーズ毎のポータルページがないのか、とか。

[iouri]

前回の中二病の解説とは大違い。話題が連載の前回の話ではなく別の記事の話ってことに気づくまで混乱してたけど

[tonybin]

出版社の「成功の再配分」という機能

[tanayuki00]

「恐らく、現代の小売りの特徴である「売れ筋への集中と商品の短サイクル化」が、ますます色濃く反映される領域へと移行していくことでしょう」

[natsu_san]

同意。そしてやっぱりそれは無理筋だというのも同意。『彼らは“出版社・著者・書店・読者”という、かつて機能したエコシステムを、電子においても再現したいと考えている』