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【特集:許すな命の格差 築こう協同社会】提言:いのちはぐくむ 前面に 小池恒男 滋賀県立大学名誉教授
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【特集:許すな命の格差 築こう協同社会】提言:いのちはぐくむ 前面に 小池恒男 滋賀県立大学名誉教授
地球環境の変化に注目が高まる中、農業生産の在り方にも関心が高まっている。そこで農業経済学者で滋賀... 地球環境の変化に注目が高まる中、農業生産の在り方にも関心が高まっている。そこで農業経済学者で滋賀県立大学名誉教授の小池恒男氏に「食と農のオルタナティブをどう論じどう広めるか」をテーマに提言してもらった。 1.世界的規模で生じている政治経済社会の三つの危機 小池恒男 滋賀県立大学名誉教授 1980年代に台頭した新自由主義グローバリズムの流れのもと、(一)貧困化と格差の拡大(二)リベラルデモクラシーの後退(三)生態系への危機的な負荷("人新世"という地質時代に突入、という三つの危機が世界的規模で進行している。 第三の危機は今、わが国の食と農にどのような転換を迫っているのか。生態系への危機的な負荷("人新世"という地質時代に突入)という点についてはより深刻な認識が求められる。"人新世"について斎藤は、「人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくしてしまった年代。人間が地球のあり方を取り返しのつ