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「原発近くの双葉病院が患者放置」は完全に誤報と院長が反論
事故を起こした福島第一原発からわずか4.5km。国の指示による避難劇のなかで、「双葉病院」の医師らは「... 事故を起こした福島第一原発からわずか4.5km。国の指示による避難劇のなかで、「双葉病院」の医師らは「患者を見捨てて逃げた」と報じられ、激しい非難を浴びた。だが、それは真実ではない。被曝の恐怖のなか、必死に患者の命を救おうとした医療者たちがいたのである。なぜ大誤報がバラ撒かれたのか。ノンフィクション作家・森功氏がその真相を追った。 * * * 双葉病院院長の鈴木市郎と私が東京都内で会ったのは6月15日だ。戦前の昭和9(1934)年9月生まれ。今年喜寿を迎えるが、年齢よりずいぶん若く見える。スポーツ刈りで、小麦色に焼けた顔は、肌艶がいい。声も大きく、病院の院長というより、高校野球の監督のようなイメージである。鈴木は3月17日夕刻、思わぬ形で事態を知る。 「まったく予想もしなかった。この件を最初に知ったのは、マスコミからの問い合わせでした。地元ローカル局のテレビユー福島から、私たちが避難してい
2011/07/22 リンク