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『ハクソー・リッジ』1度も武器を取らず仲間を救った「臆病者」
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『ハクソー・リッジ』1度も武器を取らず仲間を救った「臆病者」
衛生兵のドスは沖縄の激戦地ハクソー・リッジで1度も武器を取らずに75人の命を救った ©COSMOS FILMED ... 衛生兵のドスは沖縄の激戦地ハクソー・リッジで1度も武器を取らずに75人の命を救った ©COSMOS FILMED ENTERTAINMENT PTY LTD 2016 <メル・ギブソン10年ぶりの監督作品は、実在の衛生兵の生きざまを描く感動作> 長く記憶に残る映画を作ろうと思ったら、何より大事なのは土台となるストーリーと脚本だ。トム・ハンクスやメリル・ストリープ級の名優をそろえても、土台がしっかりしていなければせっかくの才能が無駄になる。 その点、10年ぶりに監督業に復帰したメル・ギブソンは、とびきりのストーリーを選び出した。『ハクソー・リッジ』は第二次大戦下で実在したアメリカ兵士の生きざまを追った作品。戦争の恐怖を容赦なく表現しながら、1人の兵士の揺るぎない信念と慈悲の心を見つめた。 バージニア州育ちの若者デズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は敬虔なキリスト教徒。非暴力の信念