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コロナとの闘い記録に残せ 風を読む 論説副委員長・坂井広志
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コロナとの闘い記録に残せ 風を読む 論説副委員長・坂井広志
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類に移行してから、8日で1... 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類に移行してから、8日で1年となった。 政府は昨年9月1日、新型コロナ対策分科会を解散し、厚生労働省は今年3月末にコロナ対策を助言してきた専門家組織「アドバイザリーボード」を廃止した。 武見敬三厚労相は廃止に先立ち、アドバイザリーボードのメンバーに感謝状を贈り、労をねぎらった。メンバーの一員でもあり、対策分科会会長も務めた尾身茂・結核予防会理事長はほっとした表情を浮かべていた。個性派ぞろいの専門家たちの議論を取りまとめ、政府との交渉役を担い続けただけに、肩の荷が下りたのではないか。 大型連休中、尾身氏が昨年9月に上梓(じょうし)した『1100日間の葛藤』(日経BP)を読んだ。「私は新型コロナ対策から『卒業』する。(中略)趣味の剣道も再開したい」と記していた。 新型コロナは無症状の人でも他の人に感染させる性質がある。症状が