【外信コラム】ポトマック通信 農家は「ルック・アジア」

米中間選挙の上院選候補者が遊説する場所をようやく探り当て、ノースカロライナ州ウィルソン郡の農場で車のドアを開けると、懐かしい臭いがした。米国人から出身地を聞かれると、説明を省くため「東京」と答えることが多いが、本当は千葉県船橋市、それも農村部の生まれ。豚の姿を見なくても、豚小屋があることは鼻で分かる。 農場を経営するペンダー・シャープさん（６３）は生粋の民主党支持者だ。葉タバコも生産しており、オバマ米大統領が導入したたばこ税増税に地元候補者が反対してきたことを評価した。２０１２年の大統領選でオバマ氏が同州で敗れたのも「たばこ税増税が一因だ」と信じている。 「ノースカロライナ産のサツマイモは今や欧州に輸出され、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）も実現しようとしている」 こう語るシャープさんは、最近、ＴＰＰ参加国のベトナムばかりか中国からも複数の視察団を受け入れたと教えてくれた。候補者も演説

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一族？