【評伝】故岡崎久彦氏 「エレガントなサムライだった…」

エレガントなサムライ－それが岡崎さんだった。社交の場ではほほえみを浮かべながら、歩み寄ってくる相手の話にじっくりと耳を傾け、穏やかな口調で的確なコメントを返す。「大使の社交とはかくあるべし」と思わせる振る舞いだった。 安倍晋三さんが自民党総裁に返り咲いた直後のことだ。評論家の金美齢さんのお宅でお祝いのパーティーが開かれたとき、歩み寄ってきた安倍さんを笑顔で迎え、ゆったりと談笑する姿が強く印象に残っている。岡崎さんには、周りの者が教えを請いたくなるようなオーラが確かにあった。 民主党が政権の座にあったとき、同党若手国会議員の要請でキッシンジャーの『外交』全３１章を読み解く勉強会の講師を務めた。２０世紀の米国外交を知る上で欠かせぬ文献の監訳者である岡崎さんが直々に講義するとあって、自民党からも多数の若手が参加した。 月１回のペースで開かれた勉強会は８カ月続き、講義録はただちに『二十一世紀をいか

[bogus-simotukare]

遊就館の反米展示を批判／特攻賛美、侵略正当化などは問題にしない米国ポチという点が岡崎の限界だが、「日米安保堅持を唱えながら、ハルノート陰謀論など、異常な反米発言する馬鹿」に比べたらマシなのも事実。