こだわりの店にしたい ホテルシェフ脱サラし夫婦でレストラン開業 洋食「はいから亭」店主 大本秀人さん

有名ホテルに就職して初めて給与をもらったその日、先輩と大阪一との評判だった高級フレンチ店に出かけた。絶妙な風味のコンソメの上に、とろーりとしたポテトスープを重ねた「パリ・ソワール」。冷製のハーモニーに、しみじみ「うまいっ」と思った。カモの胸肉を口にしてまた味覚を揺さぶられ、今度は心が優しくなった。店の看板料理にウソはなかった。 もう３０年になる。だが「給料をもらったら、身銭きってうまいものを食べに行け」という先輩の言葉は忘れていない。 ３年前、ホテルシェフを脱サラして夫婦でレストラン「はいから亭」を開いた。大阪の中心部ではあるが、交差点の角にたたずむ小さな庶民派の洋食屋さん。「ホテルの味、やり方では失敗するで」と周囲に忠告されたが、客に「一品料理もおいしい」と言われると、こだわりの店にしたいと思う。 厨（ちゅう）房（ぼう）ではひとり、仕込みからじっくり取り組む。ハンバーグのタマネギは焦がさ

[Scathy2]

行ってみたいなー、この人のお店。