40年前に座り込みまでして勝ち取った集会所…区の廃止方針に住民たちが再び立ち上がった：東京新聞 TOKYO Web

集会所は、京王井の頭線東松原駅から徒歩10分ほどのマンション1階に設けられている。96平方メートルのスペースは20畳と10畳の2部屋に区切られ、ホワイトボード、長机、椅子があるだけだ。それでも高齢者の相談会や婦人会、華道教室、ボーイスカウトなどに利用されてきた。 集会所の向かいに住む元幼稚園教諭の佐久間順子さん（74）はここ2年間、町会の当番で集会所の鍵の開け閉めをしている。1月中旬、手当を届けに来た町会副会長の女性から「もう鍵当番しなくてよくなるわね」と告げられた。ほとんどの近隣住民が知らぬ間に廃止が決められていたのだ。「ここは住民自治の象徴的な場所」。佐久間さんは強調する。