ビジネス特集 食べられないまつたけ ～福島 失われた山の恵みと文化～ | NHKニュース

秋が旬といえば“きのこ”。福島県に実家がある私は子どものころから山の幸が食卓に並ぶのが普通でした。でも原発事故以降、生活は一変。山菜や野生のきのこには出荷制限がかかり、山で見かけても「これは食べても大丈夫なのか」というモヤモヤした気持ちを抱えるようになってしまいました。原発事故から10年目のことし、山のきのこはどうなっているのか。取材を進めると見過ごされてきた課題が見えてきました。（福島放送局記者 矢部真希子）

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"落ち葉を分解した腐葉層とか、土壌に菌糸を張るきのこは、まだまだ高いものが多いんです。特に雪国では、寒くて落ち葉の分解速度が遅いので、3年や5年ぐらいたってから濃度が上がっているきのこがあるので注意"。

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“棚倉町では、大切な地域の食文化までも失われようとしています。国有林を借り受けて、まつたけを販売する暮らしが代々受け継がれてきた…原発事故でそういう文化が途絶えてしまっています。”

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“特に雪国では、寒くて落ち葉の分解速度が遅いので、3年や5年ぐらいたってから濃度が上がっているきのこがあるので注意が必要です”

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“まつたけを食べられなくなってから、山は無断で入る人に荒らされるようになりました。一度荒らされてしまうと、まつたけは採れなくなってしまうといいます"

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1kgというのは、例えにしても、少ないですよね。これが10kg100kgというならという話を1kgに適用はできないと思う。一方で地元の消費というささやかな気持ちや営みに関係したギャップを企業や行政が切り捨てに利用してる。