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【断層】呉智英 恥ずかしい「ル抜き文語」 - MSN産経ニュース
「正論」十月号に現在の保守派の水準を表わす論文を見つけた。評論家で拓殖大学大学院教授の遠藤浩一の... 「正論」十月号に現在の保守派の水準を表わす論文を見つけた。評論家で拓殖大学大学院教授の遠藤浩一の「自民敗れども保守は亡びず」である。衆院選で民主党は自民党を破ったけれど保守精神は実は民主党の中に生きている、ということだろうか。常識を覆す新見解だな、と読み始めたのだが、自民党の腑甲斐(ふがい)なさを嘆き、民主党へ疑問を呈し、それでも保守精神は健在だと結論づけるだけ。何だ、こりゃ。タイトルと全然違うぞ。と思ってタイトルをよく読み直すと、あーら恥ずかしや、日本語が間違っているのだった。 このタイトルでは「自民が敗れても」という意味にはならない。「自民敗れども」なら「(民主が)自民を敗れども」以外に読みようがない。平易に「敗れても」とすれば問題はないのに、知りもしない文語表現「〜ども」を誤用して得意気だ。文語なら「自民敗るれども」である。若者のラ抜き言葉を笑えないル抜き文語だ。 誤用の真相は編集部
2009/10/21 リンク