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大会復活の夏、元球児は絞首台に立った 助命嘆願届かず - 高校野球:朝日新聞デジタル
戦争で途絶えた夏の大会が復活し、全国大会の開会式が開かれた1946年8月15日。かつてその場所を... 戦争で途絶えた夏の大会が復活し、全国大会の開会式が開かれた1946年8月15日。かつてその場所を目指した元球児の死刑囚は、獄中で日記に「既に生の圏外にあるが如(ごと)き今の我」と記した。 野付牛(のつけうし)中(北海道、現・北見北斗)のエースだった平手(ひらて)嘉一(かいち)。元陸軍大尉でB級戦犯として、捕虜虐待などの罪で絞首刑を宣告されていた。 平手はエースで4番打者だった33年、北海道大会東部予選を勝ち抜き、甲子園行きをかけた道大会初戦で旭川中(現・旭川東)と対戦した。相手エースは、後にプロで303勝するビクトル・スタルヒン。平手は被安打6と健闘したが味方はノーヒットノーランを喫して敗れた。 進学した大阪外国語学校(現・大阪大)でも、野球を続けた。陸軍予備士官学校に入った40年、友への手紙に「兵隊にまでなって、(野球を)二、三回やった。白いユニホームにスパイクの感触、若い溢(あふ)れる
2015/07/21 リンク