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「長崎の11時2分はとても長い」 横浜高の4番打者:朝日新聞デジタル
72年前、長崎市に原爆が投下された9日午前11時2分。横浜(神奈川)の4番打者・増田珠(しゅう)... 72年前、長崎市に原爆が投下された9日午前11時2分。横浜(神奈川)の4番打者・増田珠(しゅう)君(3年)は、兵庫県伊丹市での練習を一休みし、黙禱(もくとう)した。 「今、野球ができることに幸せを感じています」。神奈川大会で5本塁打を放った全国屈指の強打者は毎年、こうして目をつぶり、被爆者に思いをはせる。 長崎出身で、戦争や原爆の被害は「生活の中で勝手に知っていくもの」だった。祖母の久美子さん(74)は広島で被爆し、現在も体に傷痕が残る。 母校の長崎市立淵(ふち)中学校は爆心地から約1キロの距離にあり、原爆で100人以上の生徒が亡くなった。今も、焼けた壁や被害の写真が展示され、毎年8月9日には学校で黙禱を捧げた。「この日の長崎の11時2分はとても長い。1分間目を閉じて、サイレンがずっと聞こえた」と振り返る。 だが、「夢を与えるプロ野球選手」を目指して横浜に進学すると、周りは違った。ある日、
2017/08/09 リンク