ヘルメット努力義務から1年、伸び悩む着用率 「クラスで1人しか」：朝日新聞デジタル

自転車に乗るときのヘルメット着用が、昨年4月に努力義務化されてから約1年。ただ街頭では、着ける人の姿はまばらだ。県警は、自転車事故の多い高校生を中心に着用を呼びかけるが、まだ十分に浸透していないのが現状だ。 5月8日朝、福岡市南区の国道と県道が交わる清水四ツ角交差点。通勤や通学で博多や天神方向へ向かう自転車と歩行者が入り交じり、交通量が多い。署員や地域住民ら約30人が、自転車で往来する人らにチラシを渡すなどしてヘルメット着用を呼びかけた。 記者は交差点に立ち、自転車に乗った人らを約1時間見ていたが、大半がヘルメットを着けていなかった。6人の高校生に話を聞くと、「汗をかくからヘルメットは着けたくない」（男子）、「髪形が崩れる」（同）、「クラスで1人くらいしかヘルメットを着けていないので、自分も着けない」（女子）。「校則で決められていたら着用する」（同）といった声もあった。 昨年4月の道路交通