asahi.com（朝日新聞社）：菅内閣の役割は破壊？創造？ 参院代表質問で奇兵隊論争 - 政治

菅直人首相の所信表明演説に対する参院本会議での代表質問が１５日行われた。最初に質問に立った自民党の林芳正氏は、首相が新内閣を、倒幕で活躍した長州の高杉晋作の奇兵隊になぞらえていることに疑問を示した。 首相と同じ山口県出身の林氏は「同じ長州人として一言申し上げる」と前置きし、 「奇兵隊の目的は倒幕だった。政権交代後の菅内閣がなすべきは破壊でなく創造だ」と指摘。「晋作は尊敬してやまない郷土の英雄だが、菅内閣の歴史的使命がもしあるとすれば、（明治政府の基礎をつくった）伊藤（博文）公や大久保（利通）公の役割、創造者に近い」とただした。 これに対し首相は「日本の長きにわたる閉塞（へいそく）状態を打ち破るため、奇兵隊のように果断に行動することが必要だ」と反論。「時代に合わなくなった古い政治と行政は国民とともにスクラップ化し、新たな創造に取り組む。いま私がやらなければならないのは破壊と創造の両方だ」