マーケティングで地方活性化する方法

.【【 プロモーションとしての無料貸し出し 】】 三井財閥の基礎を作った三井高利は、雨の日に「越後屋」の商標が入った傘を 無料で貸し出した。 雨の日になると、往来に越後屋の傘が花咲き、晴れた日には家々が傘を広げて 干す。否が応でも越後屋の商標が目に触れる。 それを今では「優れた広告戦略だ」と評する人もいるが、おそらく三井高利は 純粋に「来店したお客さんのために」と考え出したのではないか？ 傘の無料貸し出しは、現在、全国の店舗や自治体で広く行われている。返却率 は50％以下だという。 この結果に「返さないモラル」を問う声もあるようだが、貸出しとはいえ無料 にするならば、最初から返却を期待しないで貸出すほうが無料の主旨に適って いよう。返却を望むならデポジット制にすればよい。 要点は、何のために貸し出すか？ということである。広告として考えるならば 傘代は広告費に相当す