文化審答申 「鳥海柵跡」国史跡に « Iwanichi online 胆江地方のニュース

文化審議会（宮田亮平会長）は21日、金ケ崎町西根の「鳥海柵（とのみのさく）跡」を国の史跡に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。平安時代の豪族安倍氏の城柵跡で、奥州平泉文化の起源や展開を知る上で重要な遺跡とされた。また、一関市千厩町の横屋酒造関連の登録有形文化財（建造物）４件が東日本大震災で被災・撤去したため登録抹消となった。 新指定の同柵跡は、平安期に書かれた「陸奥話記」に出てくる鳥海柵。南北約５００メートル、東西約３００メートルの範囲に立地し、町教委の調査で11世紀前半から中ごろの竪穴建物跡や掘立柱建物跡などが検出され、２００９年に鳥海柵跡と断定された。 奥六郡を支配した安倍氏一族の主要柵の一つで、前九年合戦（１０５１～62年）時期とも重なり、その後の奥州藤原氏へとつながる貴重な史跡とされた。柵跡の指定範囲は約11・７ヘクタール。現状は民家や企業、田畑などを含み、土地所有者は町

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文化審答申 「鳥海柵跡」国史跡に