河北新報 東北のニュース／石巻の宝を守れ 全国から学芸員、奮闘 「必ず残す」

石巻の宝を守れ 全国から学芸員、奮闘 「必ず残す」 被災した作品を丁寧にケアする「文化財レスキュー」の学芸員＝１６日、仙台市青葉区の宮城県美術館 文化庁の「文化財レスキュー事業」で、全国から駆けつけた学芸員らが津波被害に遭った石巻文化センター（宮城県石巻市南浜町）の収蔵品を仙台市などに一時的に移し、応急処置を急いでいる。被災した考古資料や美術作品などの文化財は地域の宝。傷みを最小限に食い止めて後世に継承しようと、心を一つに作業を進めている。 美術展示室やギャラリー、文献資料室などを備えた石巻文化センターは津波で１階が冠水し、がれきや車両が流れ込んだ。貴重な民俗資料「毛利コレクション」や、石巻市出身の彫刻家高橋栄吉の作品など主要資料は被害を免れたが、一部の美術品や考古資料などが水に漬かるなどした。 石巻市教委の要請で、国立文化財機構と文化財・美術関係団体で組織する救援委員会が、４月６日に

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美術品など