みずほ情報総研 ： ミドル層の労働移動

2013年6月14日に、安倍政権の「第3の矢」である「日本再興戦略」が発表された。「雇用制度改革・人材力強化」では、第1項に「行き過ぎた雇用維持型から労働移動支援型への政策転換」が掲げられ、能力開発支援も含めた労働移動支援型の政策に転換されることになる。助成金についても、雇用調整助成金（2012年度実績額：約1134億円）から労働移動支援助成金（2012年度実績額：約2.4億円）に大胆に資金をシフトさせ、2015年度までに、双方の予算規模を逆転させるとの記載も確認でき、政府の本気度が伺える。 このような政策転換は、転職志望者や中途採用を積極的に行っている企業への影響だけでなく、わが国における企業の人材マネジメントの力点を大きく変えていく可能性があるともいえる。 「日本再興戦略」では、戦略市場創造プランを策定し、本プランの中では「健康寿命の延伸」「クリーンかつ経済的なエネルギー需給」「安全・