「他人に迷惑をかけない」という要請は、現代の子ども達の適応に何をもたらすのか(汎適所属)

ご覧の通り、東京の数字だけが「身内や自分ではなく赤の他人に迷惑をかけず大事にせよ」という数字が突出しているのがわかる。他の四都市にはこれがみられないのである。このような差異が生まれる要因としては、都市化してからの時間の程度、情報化の進みっぷり、民族性や国民性、儒教・道教的精神の残存度合いなど色々絡んでのことだろうが、ともかく違いがあることだけはよくわかる。よって、私はその後の木走さんの議論を「うんうん、確かにそうだ」と思いながら読み進むことになった。しかし、なんとなく何か大切なものを見落としているような違和感が残っていた。 ・「他人に迷惑をかけるな」、という時の「他人」の相違点(1948年と2006年) その違和感の正体は何だったのか？それは、「他人に迷惑をかけるな」という時の「他人」とはどんな他人なのか、が件のリンク先で区別されていなかったことに由来しているとようやく私は気付いた。木走日

[narukami]

「1948年の日本における「他人」とは、それほど広い範囲の人付き合いを前提としたものではなく、全く見ず知らずの「情報ゼロ」の人間の占める割合の低い他人である」

[katzchang]

「他人」の範囲。

[kiku-chan]

都会の方が「儀礼的無関心」に厳しいという話も聞くなあ

[crowserpent]

「他人に迷惑をかけない」という規範の持つ効果が社会変化によって大きく変わったのではないか、という考察。なかなか面白かった。

[p_shirokuma]

古い記事ながらもまとまった内容のような気がするのでセルクマ。宜しければご一読を

[fuji_hajime]

自分が歪んでしまったこと、そして「子供が判らない」と嘆く大人たちへのヒントが、ここにあるかもしれない

[onionskin]

すばらしい記事。昔だって「迷惑をかけない」はかなり抑圧的に働いていただろうけれど。

[amerio]

他人に迷惑をかけないように、人間関係を遮断していることを思いやってくれている"他人"に気づいた時に大人になれるんだよきっと。

[trouble]

わかる話だけど、納得は保留しておきたい話。

[j3672]

他者への興味の示し方を学ぶ機会を奪われると，思春期以降のメンヘルの原因になる．確かにそうかも．

[yugui]

菊と刀

[ssuguru]

「他人に迷惑をかけない」という字句を世代間で継承していたら、いつのまにか「他人」の内実が変わってしまっていた。そんなことも起こり得るんだ。形式と実質、表象と意味の時間経過に伴う乖離？

[another]

たぶん、とても重要な指摘。

[umeten]

これが、否定的思考の源泉なのか。「しない」ことこそが、行動原理になると。つか、最終的には自殺に落ち着くよな、これは。自閉教唆だもの。

[TakahashiMasaki]

（重要だと思うけどもっとシンプルに書いてほしい

[Masao_hate]

現代と1948年の「他人」の違いにと、それに伴う社会適応のあり方について。

[setofuumi]

「他人」について

[nisemono_san]

共通のコミュニケーション基盤があったけども崩壊したという話。他者の重圧。