深町秋生のコミックストリート

南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい！」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト！ ついに石黒正数のギャグ系コミック『それでも町は廻っている』（少年画報社）がテレビアニメ化された。まあ放送は他局での話なのだが……。 アニメ化される以前からその人気は絶大で、私の周りでも熱狂的なファンがわんさかいたけれど、私自身はといえば、手にとったのはごく最近だった。なにせ表紙には、メイドさん姿の女の子が映っていて、ページをひらけば、やはり同じくメイドさんの格好をした胸の大きいメガネっ子が、コーヒーを運んでいる。いかにも世のオタクたちに媚びを売っているような感じがして、初印象があまりよろしくなかったからだ。 第１１回文化庁メディア芸術祭のサイトに、作者へのインタビューが掲載されているが、それによれば編集者からの要請により、コスプレやメガネ女子とい

[knighthalt]

商店街とともに育ってきた歩鳥と、「隣の部屋に誰が住んでいるかもわからない」アパートに住む紺先輩、趣味においても対照的な二人が親友同士なのは面白い。そして先輩のアパートの名前は「河合荘」。ふーむ。

[Louis]

現実の世界では商店街は地方では姿を消し都市部では活性化してる。『それ町』の商店街はラーメン屋が店を閉じ明らかに下降線の様子、でもその瞬間を切り取った感はある。掲載順に単行本にしない理由もそこかも。

[atoz]

「メイドさんの格好をした胸の大きいメガネっ子が、コーヒーを運んでいる。いかにも世のオタクたちに媚びを売っているような感じがして、初印象があまりよろしくなかった」　なんちゅうかほんちゅうか…。

[mats3003]

ああ、そういうマンガなのか。面白そうだ。読んでみようかな。

[goldhead]

『それ町』の商店街もけっこうシャッター状態が描かれていたような気もするし、ハゲのおっさんの店の遷移とかもリアルな感じ。コミュニティ消失へのあらがいみたいなところもあるか。