東京新聞:取り調べなく長期拘束 フジタの高橋さん帰国:社会(TOKYO Web)

中国河北省の軍事管理区域でビデオ撮影したとして取り調べを受け、十九日ぶりに釈放された準大手ゼネコン「フジタ」（東京都渋谷区）の現地法人社員高橋定さん（５７）が十日、帰国した。フジタ本社で同社幹部らと記者会見し、保釈金や始末書を提出して釈放された経緯を説明、「日本に帰れて大変うれしい」と話した。 会見によると、一緒に拘束された同僚三人に比べ、一人だけ釈放が遅れた理由については、ビデオを撮影していたのが高橋さんだったためと推測されるという。三人の釈放後、取り調べはほとんどなかった。 また街の風景を撮影したビデオの中に、中国人通訳が「軍事機密」と知らせる声が二度、録音されていたことを中国当局から知らされたが、当時は気付かなかったとし、「撮影禁止区域とは全く認識していなかった」と強調した。

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「同僚三人に比べ、一人だけ釈放が遅れた理由については、ビデオを撮影していたのが高橋さんだったためと推測されるという。三人の釈放後、取り調べはほとんどなかった」