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脳の糸くずのない未来 | 東京大学
アルツハイマー病の発症メカニズムが明らかになるにつれて、早期治療が必要であることがわかってきまし... アルツハイマー病の発症メカニズムが明らかになるにつれて、早期治療が必要であることがわかってきました。早期治療には早期診断が不可欠です。そのためにJ-ADNIという大規模な研究プロジェクトが東京大学を中心に進んでいます。 「アルツハイマー病のない社会」を目指す 図1:患者の脳組織 黒い点が神経細胞死、繊維状にたまったタウタンパク質(赤矢印)、アミロイドβ(緑矢印) © Takeshi Iwatsubo. 高齢化社会の到来とともに、認知症の患者数が増加しています。2020年には、患者数が325万人になると予測されており、その対策が迫られています。認知症とは、「生後いったん正常に発達した種々の認知機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活や社会生活を営めない状態」をいい、その原因で一番多いのがアルツハイマー病です。 アルツハイマー病は、ドイツの病理学者アルツハイマー博士によって、1906年には