命と引き換えに疑惑にフタ 元ファンド幹部、自殺の深層 - 経済・マネー - ZAKZAK

未公開の企業情報をもとに不正に株取引を行うインサイダー取引。金融当局がインサイダー疑惑で調査に乗り出した直後に、大手国内投資ファンドの元幹部がひっそりとこの世を去った。自殺とみられているが、命と引き換えにしてまで守らなければいけなかったものとは何だったのか−。 死亡したのは、国内大手投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」（東京都千代田区、江原伸好代表）のパートナー（共同経営者）だった木曽健一氏（４３）。 証券取引等監視委員会が１０月２７日、インサイダー取引疑惑で木曽氏への強制調査に乗り出したため、ユニゾンは同日付で木曽氏を解雇。ユニゾンによると、木曽氏は「２８日に他界」したという。自殺とみられる。 「Ｍ＆Ａ（企業の合併・買収）業務に従事する株式市場の主要プレーヤーによるインサイダー取引疑惑だけに、その影響は甚大」（市場筋）と注目を集めたが、他界したことで真相は闇のなかとなりそうだ。

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死亡した木曽氏は９０年にモルガン・スタンレー証券に入社以来、外資系を渡り歩いた。マッキンゼー、ゴールドマン・サックスをへて２００２年４月にユニゾンに入社。初めての仕事が民事再生法の適用を申請した菓子メ