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ブックマーク / www.webchikuma.jp (2)

  • 第49回 スケボー|何言うてんねん|Aマッソ 加納|webちくま

    そりゃおめぇ、こっちに来た頃は正直おったまげたね。バイト先にいた若ぇのが派手なスケボーの板おっかついで出勤してきたんだ。ろくに挨拶もしねぇで、眠てぇ面ぶら下げたままでよ。「これが東京か」ってぇバカみてぇに思ったもんだ。ニヤニヤしながら「ほな、ゴミほかしてきてくれまっか?」って言いやがったのは今でも忘れらんねぇな。 しかしなんでい、こちとらいつまでも口おっ開いて驚いてるだけの田舎者じゃあねえ。もう何年住んでると思ってやがんだって話で、今やもうすっかり骨の髄まで馴染んでるの馴染んでないのって。可愛がってる後輩が「加納さん今度の休みにスケボーしませんか?」ってぇ誘ってきやがってよ、「てやんでい、そんなあぶねぇ乗り物乗れるかってんだ」って断ったんじゃあ情けねえ、「ほんま」も「やで」も捨ててやった身軽な体をちっせえ板に乗せるなんてこたぁわけねえ、二つ返事であたぼうに「あたぼうよ」と返事したってこった

    第49回 スケボー|何言うてんねん|Aマッソ 加納|webちくま
  • 彼の名は〝騒動〟|ちくま文庫|鶴見 済|webちくま

    のパンクロックの元祖・遠藤ミチロウが最も愛した自著について、ミチロウさんをリスペクトする鶴見済さんに書評していただきました。 学生だった頃、ライブや映画や芝居を見てはジリジリと苛立っていた。どれもこれも、クソつまらなかったからだ。自分の精神状態が悪すぎたせいかもしれない。後半あたりになると、座っていれば尻の痛さの、立っていれば足の疲れのことばかりが気になった。もっとこちらに飛び出してくるもの、自分の身に危険が及ぶようなものが欲しかった。 ここで遠藤ミチロウが八〇年代前半のザ・スターリン時代に、ステージから豚の臓物を投げた話をしたいわけではない。それもまた散々語られすぎていて、退屈な話にすぎないからだ。 言いたいのは、ザ・スターリンの曲中に出てくる、膨大な数の「おまえ」という言葉のことだ。「おまえの番だ」「おまえらの貧しさに」「吐き気がするほどロマンチックだぜ お前は!」「天プラ おまえ

    彼の名は〝騒動〟|ちくま文庫|鶴見 済|webちくま
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